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準優では踏み込む。でも優勝戦では速くならない

スタートSG準優

大舞台ほどスタートは速くなるのか。予選を基準に、同じ開催の同じ選手を対応させて準優・優勝戦の変化を調べました。

「大きなレースほど、選手はスタートを踏み込む」。競艇を見ていると、そう感じる場面があります。

一方で、大事なレースほどフライングの代償も重い。そこでSG・G1を予選、準優、優勝戦に分けて調べました。

同じ選手を、同じ開催の中で比べる

準優に進むのは予選を勝ち上がった選手です。単純平均だけでは、元々スタートが速い選手が集まった影響を消せません。

今回は同じ開催、同じ選手、同じF状態を対応させ、実際に入ったコースによる平均差も補正しました。

同一開催・同一選手で比べた予選との差
比較対応組平均差95%信頼区間
準優 − 予選2,254-0.0106秒-0.0159〜-0.0054
優勝戦 − 予選722-0.0006秒-0.0076〜+0.0065

0.0106秒準優では予選より速くなった。しかし優勝戦では、その差がほぼ消えた。

準優と優勝戦は、同じ「大舞台」ではない

準優は上位着を取らなければ次へ進めません。スタートで後手を踏む損失が大きく、今回の数字でも踏み込む方向が明確でした。

ところが優勝戦では、予選との差がほぼゼロです。「準優で速くなるなら、優勝戦ではもっと速くなる」という単純な階段にはなっていません。

グレード別ではG1準優が中心

グレード別の予選との差
グレード比較平均差95%信頼区間
G1準優-0.0106秒-0.0158〜-0.0054
G1優勝戦-0.0013秒-0.0084〜+0.0059
SG準優-0.0027秒-0.0132〜+0.0069
SG優勝戦+0.0122秒-0.0020〜+0.0275

SG優勝戦は遅い方向の兆候が出ましたが、厳しい比較では信頼区間がゼロをまたぎました。「SG優勝戦では必ず慎重になる」とは、まだ言えません。

舟券の条件にする前に

ここで確認したのはレース区分とスタート行動の関係です。行動差があっても、オッズに織り込まれていれば回収率は上がりません。

また分析には結果後に確定する実進入を使っています。このまま買い目条件にはせず、締切前情報だけで再構成した検証が必要です。

対象は公式区分を取得できたSG・G1の612場日、7,311レースです。相関は心理や因果関係を直接示すものではありません。

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